教習所の指定校と届出校の違いとは？
これから運転免許を取ろうかと考える時、どこの教習所に入ろうかと悩む人も多いでしょう。
探しているうちに、自動車教習所の中にも指定校と届出校というものがあることに気付いた人もいるかもしれません。
指定校と届出校、どのような違いがあるのか紹介します。
指定自動車教習所と届出自動車教習所
教習所の中には公安委員会が指定した指定自動車教習所（公認教習所）と、公安委員会に届出をした届出自動車教習所（非公認教習所）の2つの種類の教習所があります。
公認か非公認かというのを決めるのは公安委員会なので、どこに違いがあるのかイマイチ分からないという人も多いのではないでしょうか。
しかし、2つの自動車教習所には大きな違いがあります。まず、最も大きな違いは検定を自動車学校内で受けられるかどうかということがあります。
指定自動車教習所では、実技試験や仮免の学科試験などを校内で行うことができますが、届出自動車教習所はわざわざ運転免許試験場まで自分で手続きを行って受けに行かなければいけません。
平日時間に余裕があって自分で手続きを行うことが苦ではないという人は届出自動車教習所でもいいかと考えるかもしれませんが、運転免許試験場での試験は非常に厳しく、運転の技能に余程自身がある人でないと初心者が合格するのは難しいとも言われています。
試験に合格するまで何度もチャレンジが必要になると、それだけ費用もかかってしまいます。
指定自動車教習所を選ぶメリット
指定自動車教習所に入校すると、免許を取るまでに運転免許試験場へ行く必要が出るのは卒業検定後に学科・適性検査を受けるための1度だけです。
そのため、入校してしまえば必要な技能の教習や学科の勉強なども教習所でできるためスムーズに免許を取得することができます。
また、平日の日中は学校や仕事で忙しいという人でも夜間の授業を行っているところや土日も営業している教習所があるためスケジュールを組みやすいというメリットもあります。
運転の指導を行う教官も、厳しい試験を合格した「教習所指導員資格」を持っている人たちのため運転技術や車に対する知識が豊富です。
このようなメリットがあることから、現在では免許を取得する人の9割以上が指定自動車教習所を選んでいると言われています。
届出自動車教習所ではダメなの？
免許を取得しようとする際、指定自動車教習所を選びたいけれども料金が高いので、安い届出自動車教習所ではダメなのかと考える人もいるかと思います。
届出自動車教習所が決してダメというわけではありませんが、初めて運転免許を取ろうと考える人にはかなり難しいかと思います。
その一番の理由はやはり、技能試験が通りにくいという点です。
届出自動車教習所は公安委員会からの指定がないため、授業のカリキュラムは指定自動車教習所に比べてとても自由です。
そのため設備やコースも教習所によって様々で、中にはコースを別のところで借りて教習を行うところもあるようです。
また、指導員も運転免許以外に必須の資格は無く、指導員の教育は各校で行っている為指導力の水準が一定ではありません。
練習をしてわざわざ運転免許試験場まで行って試験を受けても、何度も不合格になってしまったら結局再度受験するための受験料がかかってしまいます。
指定自動車教習所の場合、免許取得までにかかるある程度の金額を明瞭に表示してくれるところが多いため、初めての免許取得の場合には多少お金がかかっても指定自動車教習所を選んだほうが確実と言えます。
まとめ
指定自動車教習所と届出自動車教習所、双方にメリット・デメリットがありますが、初めての運転免許取得の場合には指導員の指導力が一定の水準を満たしており、料金も明瞭で入校したら卒業まで教習所内で済ませることができる指定自動車教習所を選ぶことをお勧めします。
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