マニュアル(MT)免許は必要なの?
マニュアル免許取得者は減少している
時代というものは、時には残酷な一面を見せます。
白と黒が相反するように、必要と不必要に分別してしまうのです。
それまで必要であったものが、ある時に差し掛かるといきなり不必要になってしまうのです。
その分別を時代が求め、人間に分別させているのだ、と思います。自動車運転免許においても同様です。
現在は、約60%の方がオートマティック限定免許を所有している事実があります。
その事実を考慮してみると、ある疑問が浮かび上がります。
それは、マニュアル免許が果たして、必要かという問題です。
<自動車生産台数においても、オートマティック車が主流となっている現在、本当に必要なのでしょうか。
2017年3月に準中型免許という新制度がスタートしている中で、マニュアル免許の取得者は、その影響もあり、減少の一途を辿っているのです。
マニュアル免許という存在は、やはり、マニュアル車が存在するから、あるわけです。
もちろん、乗りたい車がマニュアル車であれば、別ですが、それでなければ、マニュアル免許は必要でないとも言えます。
高いお金を出して、免許取得に向けて通うわけですし、オートマティック車にしか乗る機会がなければ不必要だと思います。
必要性に応じて、免許を取得することは悪いことではありません。
昔日は、オートマティック車という存在がありませんでしたから、マニュアル免許が必要であったのです。
しかし、現在はそうではありません。
頼みのトラック運転の需要も減少の一途
例えば、運送業界にて仕事を行っている方は、マニュアル免許は必要なのかもしれません。
何故かといえば、運送業界はいわば、運転のプロであることを求められますし、マニュアル車はトラックなどに多く、運送業や土木建設業でも重宝されているからです。
しあし、トラック運転を視野に入れた免許取得は、新たな局面を見せています。
車両総重量5トン未満の2トントラックは、2017年の準中型免許の新設に伴い、普通免許から準中型免許の区分に振り分けられたため、それに伴い、トラック運転の需要も減少することも有り得ます。
これからの関心は、マニュアル免許よりも、準中型免許に移行するという時代は、もう、そこまでやってきているのです。
このような背景からも、マニュアル免許取得の波は低くなり、オートマティック限定免許の波は高くなっていくのではないでしょうか。
若年者の想像の中では、乗用車は最早、オートマティック車のイメージなのです。
日本における運転免許は一旦、取得し、時期に応じて、更新していくシステムです。
若年者がこのような状況であれば、マニュアル免許への関心度は低く、再び、隆盛を取り戻すことは不可能である、と考えられます。
マニュアル車を認知している方々は、徐々に消えていき、オートマティック車しか認知していない方々が主流になってくる状況となるわけですから、マニュアル免許はいずれ、消えていく運命なのかもしれません。
若年層の想像は乗用車=オートマティック車である
オートマティック車の普及の速度も影響していますが、マニュアル免許取得の際に発生する費用も大きく作用していると思います。
最近の若年者は、乗用車に対しても興味は薄く、節約を好む傾向が強いのです。
コストパフォーマンスに合致しないものは、瞬時に切り捨ててしまうのです。
わざわざ、マニュアル免許を取得する必要性が存在しない分野に高いお金を出す必要性はないという合理的な考え方なのです。
運転方法が難解である、と感じているので、尚更、その傾向が強くなっていくのです。
マニュアル免許は必要か、と問われれば、最早、その必要性は存在しないと思います。
残酷なことですが、必要性が存在しないものは、廃れていく運命にあるのです。
もし、ニーズが存在するのであれば、またその必要性が改めて、問われますが、マニュアル免許においては、その可能性も低いと思われます。
マニュアル免許は最早、必要ではなく、その存在をオートマティック免許に否定されることとなるでしょう。
時代がそう望んでいるのだけは間違いありません。
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